会社名 | 株式会社 城野印刷所 | 代表取締役社長 城野 斉 様 |
使用いただいている弊社商品 |
丁合機 MG-600 4連(CCDカメラ付き)、 VAC-60H 6連(CCDカメラ付き)、 HAL-4(CCDカメラ付き)、 AC-83X 製本機 SB-09、BQ-470 断裁機 HT-101、HT-80 |
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会社所在地 | 熊本県上益城郡益城町広崎1630-1 TEL:096-286-3366 |
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ホームページ | http://www.jono.co.jp/ | |
Horizon News 掲載年月 | 2017年8月 Vol.46 |
蓄積されたノウハウ・製本加工・人材を武器に復興し、躍進する
株式会社城野印刷所様は、1916年(大正5年)に創業され、今年で、創業101年目を迎えられた企業です。創業当時は、コロタイプ印刷専門業者として開業され、活版印刷、オフセット印刷、オンデマンド機と事業を拡大。地元である熊本、福岡や東京の仕事はもちろん、返還前から沖縄とも取引があり、輸出貢献企業として熊本県より表彰された歴史もあります。企画・デザイン・印刷やWEB関連はもちろん、後加工である製本にも早くから力を入れられ、お客様からの幅広いニーズに対応できる総合印刷会社様です。
震災から1年4か月が経過した現在 昨年4月の熊本震災では、14日の前震と16日の本震と、2度の震度7の地震被害により、印刷機をはじめ、すべての設備が移動してしまい、2台の内1台の輪転機は全廃。震災直後、建設会社の目視検査により、柱が傾いているため立ち入り禁止を余儀なくされ、操業停止になりました。作業途中だった仕掛品の生産や、完成品の納品もできなかったようです。1週間後に再度、専門的な建設会社の立ち入り検査が行われ、立ち入り許可がおり、2名1組でヘルメット着用のまま、瓦礫の撤去や清掃作業からの再開となりました。現在も、建物の完全復旧はできていませんが、通常営業されています。
震災の影響による、お客様離れはあったのかを、お伺いしました。「それはありませんでした。震災直後、『もう城野の復帰は不可能』『操業停止に追い込まれた』など風評被害もあり、危機的状況に追い込まれましたが、お客様は、当社の復帰を待っていてくださいました。また、我々の下請けとして印刷協力していただいた会社も多数あり、少しずつ復興に向かうことができました。震災直後、東京、沖縄など全国のお客様が、すぐに支援物資を届けてくださり、大変ありがたかったです」と社長はおっしゃいます。現社屋の正面玄関の内壁は倒壊したままで、現在も立ち入り禁止で封鎖された状態です。結局、社屋は全壊の判定となり、来春予定で新社屋を建設されます。
価格より品質重視 震災にも負けずに立ち上がる姿勢に感動しながら、『同社の強み』をお伺いすると、社長は力強くおっしゃいました。「弊社は『価格よりまず品質重視』という方針で、強みは、100年を超えるノウハウに加え、カラーマッチングと製本加工、そして人です。
弊社は印刷屋なのですが、後加工もしっかりした高い製本品質で生産できます。作業者のきめ細かい手作業も工程にしっかり取り入れながら、お客様から品質の高さにご評価をいただいています。今後もさらに後加工分野(アルバム・記念書・図録・無線綴じ・中綴じ)でも受注を伸ばしていきたいです。社員も徹底的なOJTで丁寧に作業できるオペレーターが多く、『人』も大きな強みです」とのお言葉に、同社の歴史を感じました。
ホリゾンを選定した理由
同社とホリゾンは1985年(昭和60年)からのお付き合いです。縦型ペラ丁合機から始まり、伝票丁合機AC-83X、無線綴機BQ-440、無線綴機SB-09と三方断裁機HT-101、CCDカメラ付きペラ丁合機VAC-60Hをご導入。数年前にはBQ-470への入れ替え、三方断裁機HT-80の増設。そしてこの度、新たに万力丁合機MG-2400もご導入いただきました。
設備の更新や新設で、弊社をご選定いただく理由をお伺いすると「セット替えの早いホリゾン機によって、生産性の向上が期待でき、近年の小ロット化している市場ニーズに対応できる、ということが第1の理由で、九州営業所からのメンテナンス対応が早いことも選定理由の一つです。また、耐久性に関して、当社のように風評被害なところもあるでしょうが、実際使ってみてホリゾン商品はしっかりしており、費用対効果に十分メリットがあると思っています」と嬉しいご評価をいただきました。熊本の復興と共に、株式会社城野印刷所様の益々のご発展をお祈り申し上げます。